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【書評(レビュー)】ブチ抜く力 与沢翼著

 

本書は以下6章構成で、ブチ抜く力の有効性を教えてくれる内容となっている。

各章で私の心に響いた内容についてまとめた。

第1章 基本の法則

第2章 ビジネスの成功法則

第3章 投資の成功法則

第4章 健康の法則

第5章 情報収集の法則

第6章 未来予測の法則

 

第1章 基本の法則

1) 短期目標を立て、普通の人の何倍も速さでPDCAサイクルを回す。

2) 長期目標を達成することなど不可能
 ・多くの人間はコツコツ継続する習性など、本来的に持っていない。
 ・今やっていることが本当に効果的なのか検証を先延ばしにしてしまう。

3) いかにしてお金を稼ぐかを毎日全力で考える

4) 目的を達成するためにはまず物事の本質(センターピン)をとらえる。
 これがはっきりしていないと一点に注力できず、結果が中途半端になる。
 そのため他の情報はシャットアウトする。

5) 最終的に、成功したのは、「自分で考え、自分で決めた方法を取った時」だけだ
 断言している。成功例に倣うのでなく、自分自身が成功例になってやると思うこと 
 が大切。

 

第2章 ビジネスの成功法則

1) 起業するということは不安定である。
 独立するときにストレスなく立ち上げるためには、これから大きくなる企業に
 就職し、なるべく小さくて、不安定な環境に慣れることが良い経験となる。

2) 一人でビジネスを生み、個人でブチ抜いた存在を目指す方が、よっぽど成功確率は
 高く、失敗確率も低いと断言している。

3) 周囲を圧倒させるには社会をより深く観察し、気付き力を鍛え、毎日アイディアを
 出すくらいでないといけない。

4) 7割の不確実性を感じても、3割の希望があれば飛び込む。

5) 起業も投資も成功できるのは5~10%。本気でやらないと勝てるわけがない。

 

第3章 投資の成功法則

1) 「本質的に優れた会社」を選ぶ

 ↳下落相場が来た後でも株価が回復できる。
 ↳かつ、上げ相場が来た時には高値を更新していける。

2) ファンダメンタリズム(経済の基礎的条件)を最重要視し、風が吹きそうな手前で
 買う。
 ↳EPS(一株当たり利益)の成長率、営業キャッシュフロー、事業モデルの優位性
 利益率の優良企業判断基準:20%以上

3) 他の人が見えていないものを見ようとする

4) 初心者は、マザーズなどの新興市場から始めるべき。東証一部に回しても値動きが
 少なく、時間の無駄となるだけ。

5) 大量のテーマが行き交うと予想される、未来の「テーマ」を常々考える。

6) 投資において何より大事なのは、「継続力」
 堅実な結果を出し続ければ、いずれは圧倒的な成果を出せる

 

第4章 健康の法則

1) 初動で手を抜く人間は、いつまでも一流になれない

2) 1日1日の成果が大事。ビジネスでは1日の利益を把握し、それを最大化して
 積み上げていかないと通年の利益を伸ばすことはできない。

3) 3カ月のタームで結果を出す。企業も四半期に一度決算があるから経営の動向が
 わかるわけである。

 

第5章 情報収集の法則

1) 初動の速さ。ダイエットを決めたときは、その日の内にトレーナーに連絡。
 海外不動産に興味を持った時は、その日の内に不動産業者に連絡。

2) 情報収集のコツ(投資の場合)

 1. まず全体を把握。全体を把握するために登場人物を把握する。

 2. 他の会社との差別化のポイントを探す。
  その会社には何が不足しているのか、何が足りないのかを検討。
  今後はどの会社が伸びるのかを予測する。

 3. センターピンを設定し、その仮説に誤りや矛盾がないか、ひたすら自問自答する。
  あらゆるメディアで、自分の理論の反証データを探し、徹底的に論破する。

 

第6章 未来予測の法則

個人で何でもできる時代。個人のアイデアから新しいビジネスがたくさん生まれる時代。だから、クリエイティブな人しか注目されず、その他の人は世間から淘汰される。そのため、世間から注目、一目置かれる存在でなければいけない。そのためには、よく調べ、深く考え、悩み、疑い、試し、改善していくという日頃からの脳トレが必要である。

 

この本を読んで、起業をしたいが、何で起業すればよいか悶々としていたものがクリアになった。まずは、成長業種を徹底的に調べることだ。それが、投資の対象にもなる。だからまず私がやるべきことは投資のセンターピンを決められるくらい徹底した企業研究が必要だ。これからの3週間、投資について本気で学び、株式投資に全力を注ぐことにした。